フォードでは不人気のミニバン、フォード『フリースター』の生産を来年で打ち切り、ボルボ『S80/XC90』のプラットフォームを流用した新しい「ピープルムーバー」というコンセプトの『フェアレーン』を08年から発売予定だ。
フェアレーンは今年のデトロイトオートショー(デトロイトモーターショー)でコンセプトカーとして発表されたが、従来のミニバンにはないアグレッシブな印象で前評判は上々だという。
フォードではこの「ピープルムーバー」のリンカーンバージョンも予定しており、公式には発表されていないが来年のデトロイトでコンセプトとして発表される可能性がきわめて高い。
現在「ウェイフォワード」と名付けた大規模リストラが行われているフォードには、マーキュリーブランド廃止、という大胆な案も浮上している、という。一方で高級カーブランドであるリンカーンもシェアを落としてはいるが、フォードではこちらのブランドは守りたい意向で、今回のピープルムーバーのような新しい発想でラインナップの充実が図られる。
ピープルムーバーはミニバンのような多人数乗車、多目的を可能とするクロスオーバー、という位置づけだが、果たして「ミニバン」という言葉のような普遍性を持つことができるのか、他のメーカーの出方にも注目だ。