何かと話題の多いフォードだが、1つだけ明るいニュースがある。フォード『フュージョン』の売り上げが快調で、7月には1万3612台、8月には最高記録となる1万5468台を販売していること。
実はこのフュージョンの売り上げと、NASCARシリーズでの成績が連動しているという。フォードがNASCARに新型フュージョンを投入したのが去年の秋。以来フュージョンは優秀な成績を収め続けており、日曜日にレースが行われると翌月曜日にフュージョンの売り上げが急激に伸びるパターンを繰り返している。これにより、昨年秋以降のフュージョンの売り上げは累計で10万台を突破した。
調査によると、フォードオーナーの56%が自分を「レースファン」と認識しているという。レースファンの間でのフォードのマーケットシェアは、レースに興味のない人と比べて46%も高くなっている。また、次に買う車として「フォードを考えている」と答えた人は、レースファンではレースに興味のない人より72%も多かった。他のメーカーと比べても、ストックカーレーシングでのフォードのプレゼンスの高さは圧倒的だという。
このためフォードではよりレースに根付いたユニークなマーケティングを展開していく予定で、レースファンの心をがっちり掴むための戦略展開に忙しい。