逃げた男は自動車窃盗団のメンバーだった

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今月15日に大阪府堺市中区内の府道で発生した盗難車に対する発砲事件について、大阪府警は27日、現場から逃走した男は自動車窃盗などの容疑で指名手配中の暴力団関係者と断定したことを明らかにした。事件当日に男らが乗っていたクルマも盗難車で、警察では類似の盗難事件に深く関与しているものとみて行方を追っている。

大阪府警・捜査1課によると、問題の事件は15日朝に発生している。堺市南区内で盗難車の疑いがあるRVに乗った2人の男に府警・泉北署員が職務質問を実施しようとしたところ、このRVが逃走した。RVは他の車両への衝突を繰り返しながら逃げ続けたが、堺市中区東八田付近の交差点で信号待ちのクルマに行く手を阻まれた。

この際、パトカーに体当たりを仕掛けようとしたことから、2人の警察官は拳銃5発を車体に向けて直接発砲。このうち2発が運転していた男の腹部などに命中。男は病院に運ばれたが死亡している。男の血液からは覚せい剤反応を検出。事件当時は覚せい剤を使用していた可能性が高いことも後に判明した。

また、発砲の直前には助手席から若い男が逃走しているが、この男は住吉署から窃盗容疑で指名手配されていた30歳代の暴力団関係者であることが新たに判明した。この男は自動車窃盗団に関与していると言われており、警察では事件当時乗っていたRVも窃盗団の集積地に運ばれる途中だった可能性が高いとして、この男の行方を追っている。

《石田真一》

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