宇部興産など、中国にタイヤ素材の工場

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宇部興産は、台湾のTSRCコーポレーション、丸紅との3社合弁で、中国でポリブタジエンラバー(BR)の製造・販売事業に参入することを決定したと発表した。

中国江蘇省南通市の南通経済技術開発区で、2006年9月に新会社「台橡宇部(南通)化学工業有限公司」を設立、工場の建設を開始し、2009年の完工・操業開始を目指す。出資比率はTSRが55%、宇部興産が25%、丸紅が20%。

宇部興産では、中国で急速に拡大する自動車需要やそれを支えるタイヤ現地生産の拡大などに対応し、BR需要の増加を見込んで新規投資を検討していたが、今回、BR製造技術のライセンス供与先で、タイでのBR合弁事業のパートナーでもあるTSRとの合弁で中国へ進出することを決定した。

TSRはすでに現地で、スチレン・ブタジエンゴム(SBR)事業を展開している。宇部興産、TSR、丸紅の3社は、合弁会社より出資比率に応じて製品を引取り、BRの供給力確保を狙う。

宇部興産は中国進出で、アジア市場で3つ目の供給拠点を確保することなり、アジア市場における更なるプレゼンスの強化を図っていく方針だ。

《レスポンス編集部》

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