西日本高速道路は、山陽自動車道・笠岡ICでETCによる通行料金の課金方法の一部に誤りがあったことを発表した。それによると、誤課金は、2005年11月12日から2006年6月30日までの期間で発生。件数は786件で、金額は53万0500円。
誤課金は、2005年11月12日に笠岡ICのETC機器の障害を復旧させた際、実際の時間に対して1分53秒のずれが発生したことが原因。ETC機器には毎日自動的に時刻を補正する機能が付いているが、プログラムミスにより作動していなかったことも発覚した。
そのため、一部のETC利用者にETC通勤割引・ETC深夜割引が適用されずに割引前の通行料金で請求・課金した。6月29日に笠岡ICを利用したユーザーから「ETC時間帯割引時間内に笠岡ICを利用したのに割引されない」という指摘により、今回のトラブルが発覚した。
笠岡ICと同じプログラムを利用している67カ所の料金所について西日本高速道路は緊急点検を実施したが、他の料金所では時刻ずれは発生していなかった。
今回、誤課金したユーザーには、通常料金と同額を返金、ETC時間帯割引適用後の料金を徴収することで返金する方法をとる。
普段、利用明細を見ない人は、たまにじっくりと利用明細を確認する必要があるかもしれない。