住友電装は、ワイヤーハーネス用部品の金型の設計から量産立ち上げまでの業務を一元的に行う新会社を設立したと発表した。
同社は自動車用ワイヤーハーネスメーカーだが、ワイヤーハーネスの構成部品であるプラスチック成形部品と金属プレス部品などの需要の拡大が見込まれている。これらの部品は高機能化、短納期化、コスト削減の顧客ニーズが強く、実現のためには、部品を製造する金型の製作を高度化、効率化する必要がある。
従来、同社では部品設計して、金型については同社と各部品製造関係会社で製造・調達してきた。今回設立した新会社では、住友電装からの部品設計を受けて、グループ各社で使用する金型の設計、製作、調達、メンテナンスまでを一貫して行うことで、短期間で効率的に金型を生産し、同時に金型関連技術の強化、部品の需要変化への迅速な対応、コストダウンを図っていく。
新会社は社名は「住電装プレシジョン」で、資本金は8000万円、同社が全額出資する。人員は120人で、2008年度に75億円の売上を計画している。