ETC車載機のデータを書き換えず、車両区分ごまかす

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静岡県警は4日、車体長などが変わる改造を施しながら、ETC車載機の登録情報の変更を行わず、車両区分を偽った状態で通行していたとして、36歳の男を道路整備特別措置法(通行方法の指定)違反容疑で逮捕した。

静岡県警・高速隊によると、逮捕された男は2004年9月ごろ、所有する普通トラックのバンパーを大きなものに換装。この結果として車体長が大きくなり、高速道路の通行料に適用される車両区分が「普通車」から「中型車」になった。

だが、男はETC車載機の登録情報を変更せず、そのまま「普通車」として運行。2005年12月から今年6月までの間に高速道路などで合計218回もETCを利用。普通車と中型車の差額分として約7-8万円を浮かしていたという。

ETCレーンにはナンバーを読み取るカメラも装着されており、登録された車両区分と異なる場合にはバーを開けないなどの対策も取る。しかし、今回の場合は車体長の差がわずかだったことから、自動で走行抑止まで行うことはできなかったという。

逮捕容疑の道路整備特別措置法は2005年10月に改正法が施行され、料金所の強制突破や通行料不払いに対処する法だが、ETC関連での摘発は今回が全国初となる。

《石田真一》

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