ガソリン高からSUV、ピックアップ、ミニバンの売れ行きが落ちる中、GMとフォードは共にいくつかのライトトラックモデルを近い将来ラインアップから外す事を明らかにした。
GMは双子モデルであるシボレー『トレイルブレイザー』とGMC『エンボイ』を、10年以内に生産打ち切りとする。このモデルは09年にモデルチェンジが予定されていたが、それも行われない見込みだ。その分を、クロスオーバーモデルの開発やモデルチェンジでカバーする予定で、GMC『アーケディア』、サターン『アウトルック』、ビュイック『エンクレーブ』などに注力が行われる。
フォードでは早ければ今年の夏で、『モントレー』ミニバンの製造を打ち切ると見られている。後継モデルは考えておらず、今後はフォード『フリースタイル』ミニバンに一本化される見込み。その一方で、フォードでは「ミニバンではない新しいコンセプトのファミリーカー」を、2005年のデトロイトオートショーでコンセプトとして発表した『フェアレーン』から発展させる予定もあるという。
その市販バージョンはリンカーンブランドから、アッパーマーケット狙いで出される、という噂もあり、アメリカでは不人気のミニバンそのものがフォードラインアップからなくなる日も「想定内」となっている。