つねに最高、最上級のナビを目指し、発展してきたカロッツェリア・HDDサイバーナビ。CPUやHDD(ハードディスク)を小型のボディに集約した“ブレインユニット”形態を採用してから3代目となるが、今回はモニターをVGA化するなどの改良を施された。
VGA化によってもっとも変化を遂げたのは地図画面だ。とくに3D-CGによる「ソリッドシティマップ」はさらにリアルなものとなっている。表示可能なエリアは大都市圏(札幌、仙台、さいたま、千葉・東京、川崎、横浜、名古屋、京都、大阪、神戸、広島、北九州、福岡)となるが、看板や階段まで再現されているのは「見事」のひとことだ。現実に見ている風景と同じ風景が画面に描かれ、そしてそれがスムーズに動いてしまうことにHDDサイバーナビの底力を感じる。
通常の2D地図もVGAモニターの性能を生かすため、1ドット単位に至るまでのチューニングを実施している。表示されるフォントは美しく、そして滑らか。道路の表示も適切で見やすい。
また、地図の描画スタイルを目的やユーザーの好みによって自由に変えることができる「マップイコライザー」も採用。道路重視、住所重視、施設重視、文字拡大の4モードを用意。それぞれ3段階の調整を行なうことができる。
優れた地図を価値あるものとしているのは、HDDサイバーナビ自慢の測位精度。10Hz測位による計測能力は凄まじく、縮尺の小さい(詳細な)地図にしていくと、自車位置があまりにもピンポイント表示されることに驚かされる。