三菱自動車の株主総会は23日に開催されたが、その質疑は冒頭から厳しい意見が飛び出した。
まず、三菱自動車の信頼回復について、「やっていることはシンドラーエレベータと一緒だ。社員をだまして、株主をだまして、どうやって信頼回復をするんだ」と株主から激しい口調で非難された。
そして、低迷を続けている株価について同様で、「株価がますます下がっている現状についてどう思うか」「200円という株価は恥ずかしくないのか」「役員はそんなところに座っていないで、立っていろ」など怒鳴り声にも思えるような質問や意見が続いた。
それに対して、議長役の益子修社長は「株価はマーケットが決めるものである」と述べ、現状の株価についてのコメントを避けた。同様に、配当についての質問にも、「できるだけ早い時期に」とだけ答えた。
株主の中には、自分の意見というか、三菱自動車に対して文句を長々と述べる者も何人かいて、益子社長がその質問を打ち切り、次の質問へ移ろうとする場面も見られた。
質疑は2時間余に及び、益子社長は終始厳しい表情で応対していた。