三菱自動車の営業利益84%減、米国関税影響も出始めている---第1四半期決算

7月からインドネシアで販売、新型SUVのデスティネーター
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三菱自動車工業は2025年7月24日、2026年3月期第1四半期(2025年4~6月)の連結決算を発表した。売上高は6091億円で前年同期比2.9%減、営業利益は56億円で同84.1%減となった。

米国市場では、4月から自動車関税が発動されており、三菱自動車の販売活動にもすでに影響が出始めている。同社は、関税交渉の合意が報道されているものの、詳細は確認中としており、今後の影響緩和に期待を寄せている。

また、他地域での販売拡大によって米国市場の減少を補おうとする各社の動きが進んでおり、世界各国での競争環境は一段と厳しさを増している。こうした状況を踏まえ、同社は販売環境がより厳しくなっていると認識している。

第1四半期のグローバル販売台数は19万4000台で前年同期と同水準だった。経常利益は48億円(前年同期比88.6%減)、親会社株主に帰属する四半期純利益は7億円(同97.5%減)だった。


《高木啓》

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