全世界で同時公開されヒットしている映画『ダ・ヴィンチ・コード』。アメリカではこの映画のヒットにより、思いがけない効果が生まれている。映画の中でトム・ハンクス演じるロバートと、オードリー・トロ演じるソフィーがパリの街を駆け回った2人乗りのスマートが注目を集めているのだ。
スマートはダイムラークライスラーによるアメリカでの発売は行われていない。しかしカリフォルニア州にあるZAP社が輸入し、アメリカの規制に合う改造をほどこしたものが販売されている。ZAP社によると、映画の公開以来5万3000通以上のEメールによる問い合わせが殺到し、嬉しい悲鳴をあげているという。
そもそもアメリカでトヨタ『プリウス』が注目を集めるきっかけとなったのは、2003年のアカデミー賞会場にキャメロン・ディアス、ティム・ロビンスといった大物スターがプリウスで登場したことだ。エコを推奨するハリウッドスターというイメージを求め、現在もグリーンカーに乗るスターは多い。
今回のスマートブームで、有名スターがスマートに乗る姿が見られるようになれば、一時的なブームではなく人気が沸騰する可能性もある。アメリカでミニカーは売れない、というジンクスはすでにMINI(ミニ)によって破られている。次のブームカーは2人乗りのスマートになるかも。