日産のロシア進出でゴーン社長「楽しみにしている」

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日産自動車は、サンクトペテルブルグに車両生産工場を建設することで、ロシアの経済発展貿易省及びサンクトペテルブルグ市と合意したと発表した。

ロシアのゲルマン・グレフ経済発展貿易省大臣と日産のカルロス・ゴーン社長は、サンクトペテルブルグ市で開催中の国際経済フォーラムで調印式を行い、合意書に署名した。この合意書の締結により、日産は、現地組立て車両向け部品に対する輸入関税の減免措置を受ける権利を取得した。

また、サンクトペテルブルグ市のワレンチナ・マトヴィエンコ市長とゴーン社長は、同市での工場建設に関する覚書に署名した。この覚書の締結により、日産は同地区における戦略的な投資企業としての地位を確保することになる。

日産は、4月25日にサンクトペテルブルグ市の新車両組立工場への2億ドル(約226億6千万円)の投資計画を発表した。稼動開始は2009年の予定で、年間生産能力は最大5万台を計画している。従業員数は750人程度を見込んでおり、同工場では、ロシア市場のニーズに適した3車種以上のモデルを生産する予定。

ゴーン社長は「今回の合意書及び覚書の締結により、日産がロシアの自動車産業に寄与する道筋ができた。日産は、現地での新たな雇用の創出と投資を通じ、ロシアへの貢献ができるものと確信している。また、今後サンクトペテルブルグ市と長期にわたり相互に利益を得られる関係を維持できることを楽しみにしている」とコメントした。

ロシアにおける販売は2003年8月にモスクワに設立されたロシア日産自動車会社が担当しており、約30の販売拠点を展開している。2003年の日産の販売台数は9470台だったが、同社が営業を開始した2004年には2万8436台、翌2005年には4万6485台と大幅に増加している。

《レスポンス編集部》

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