タイヤパンク犯、被害者が取り押さえる

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大阪府警は2日、駐車していたクルマのタイヤをパンクさせたとして、64歳の男を器物損壊の現行犯で逮捕した。連続して被害を受けた男性が車内に隠れ、犯行直後に取り押さえたという。男性は千枚通しで刺される軽傷を負っている。

大阪府警・泉北署によると、逮捕された男は2日の午前5時ごろ、大阪府堺市南区晴美台3丁目付近の路上に停車していた乗用車のタイヤに千枚通しを突き刺し、タイヤをパンクさせた疑いがもたれている。

度々の被害を受けた34歳の男性が「路上に止めたクルマに犯人は寄ってくる」と推測。クルマを路上に駐車し、後部座席に身を潜めていた。男が犯行に及んだ直後、車外に飛び出して男を取り押さえた。この際に千枚通しが左手に刺さる軽傷を負っている。

男は警察の調べに対して「警備の仕事(駐車場の交通整理)で客から苦情を受け、イライラしていた。鬱憤晴らしのためにやった」と供述。2005年12月ごろから10件程度の犯行を行ったことを認めているという。現場周辺では昨年から44件のタイヤパンク被害が確認されており、警察では余罪の追及を行う方針だ。

《石田真一》

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