【ジャガー XK 新型日本発表】まるでボンドカー!? ボンネットが浮く

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【ジャガー XK 新型日本発表】まるでボンドカー!? ボンネットが浮く
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ジャガーの最新技術がつぎ込まれている新しい『XK』(5月31日日本発表)。その中でも、特に興味深いアイテムのひとつが世界初採用となる「デプロイアブル・ボンネット・システム」だ。

簡単にシステムを説明すると、車両最前部のセンサーで歩行者との接触を検知した瞬間ボンネットが瞬時に浮き上がり、エンジンとの間にセイフティゾーンを設けて人体へのダメージを大幅に軽減するという大胆な仕組みである。

そこまで大掛かりなシステムを採用した理由について、チーフプログラムエンジニアとしてXKの開発をまとめたラス・バーニー氏はこう説明した。

「ボンネットが低くて美しいスタイルを実現する。車体の前方にV8のエンジンを搭載したい。そして、安全面というのは大きく注目される要素で歩行者の安全面もしっかり考慮する必要がある。この3つの要件を同時に成立させるためのシステムが、デプロイアブル・ボンネット・システムなのです。このシステムがなければ、先程の3つの要件のどれかを満たせなかったでしょう」

以前、あるメーカーの開発者と話をしていたときに「歩行者保護のためにボンネットの位置を高くして、エンジンとの隙間を確保する必要がある。そのためにスタイリングは少なからず影響を受けている」と聞いたことがあったが、新しいXKのシステムはこの常識を過去のものにするシステムといっていいだろう。

新たなギミックを用いてまでスタイリングの犠牲なく安全性を高めるとは、さすが見た目の美しさを重要視するラグジュアリークーペだ。

《工藤貴宏》

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