【ホンダ脳インターフェイス】どんな情報をどのレベルまで取り出せるか

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【ホンダ脳インターフェイス】どんな情報をどのレベルまで取り出せるか
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国際電気通信基礎技術研究所(ATR)とホンダ・リサーチ・インスティチュート・ジャパン(HRI)との共同研究は、2004年9月に行われたホンダヒューマンフォーラムで、ATR脳情報研究所の神谷之康氏が脳についての講演を行ったのをきっかけに始まったという。

HRIの川鍋智彦社長は「BMIはもちろん、脳の情報をより詳細に解明したい。ホンダは脳型コンピュータの研究も進めているが、人間の脳内の計算処理がどうなっているかということを知ることはとても重要」と語る。

BMIはヒューマノイドに限らず、ロボット全般に関わる未来技術だ。「将来的には自動車の安全技術を進化させるうえでも、BMIの研究はとても役に立つと思う。どんな脳情報をどのレベルまで取り出せるかを試せるのは、ホンダにとっては有意義だ。たとえば危険を察知したとき、場合によっては反射的に意図に反した回避を行ってしまうことがあるが、それはなぜかといったことがわかれば、より高度な支援システムの構築に役立つ」(川鍋氏)。

今後も10年単位の長いタームで研究を続けていく方針だという。

《井元康一郎》

井元康一郎

井元康一郎 鹿児島出身。大学卒業後、パイプオルガン奏者、高校教員、娯楽誌記者、経済誌記者などを経て独立。自動車、宇宙航空、電機、化学、映画、音楽、楽器などをフィールドに、取材・執筆活動を行っている。 著書に『プリウスvsインサイト』(小学館)、『レクサス─トヨタは世界的ブランドを打ち出せるのか』(プレジデント社)がある。

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