ホンダの青木哲副社長は17日、株主配当の決定を株主総会から取締役会に移すための定款変更を6月の株主総会に提案する方針を明らかにした。会社法の施行を受け、配当額の決定や配当回数を取締役会で機動的に決めるための措置となる。
定款変更の承認を得て、現在の中間・期末配当から年4回の四半期配当に踏み切る。青木副社長は「配当回数を増やしてほしいというのが株主の要望」とし、具体的な検討を進めていることを明らかにした。
ただ、今年度の第1四半期(4−6月期)からの実施は準備の都合もあって難しく、上期は従来どおりの中間配当となる見込みだ。その後、10−12月期から四半期配当に移行する見通し。自動車メーカーでは初めての試みとなる。