トヨタ自動車の鈴木武専務は10日、会社法の施行による配当回数の柔軟化について「当社としては株主総会の承認を得て配当を決めることを継続したい」と述べ、現行の期末、中間という年2回の配当方法を「変更する予定はない」と強調した。
一方で鈴木専務は「株主の方々の意向も尊重したい」とし、株主の希望が強まれば、取締役会決議による4半期配当なども検討する意向を示した。
トヨタは10日、2006年3月期の年間配当を前期に比べ25円増配の90円とすることを発表した。このうち期末配当は15円増配の55円となる。
渡辺捷昭社長は同日の会見で「連結配当性向で30%を目指す」という従来の方針を改めて強調した。06年3月期の同配当性向は21.3%となる。