三重県警は15日、道路交通法違反(一時停止違反)で35歳の男を現行犯逮捕した。違反の内容は軽微だったが、男が警官の違反事実を否認するとともに、職務質問に応じず、約50分も供述拒否を繰り返したため、悪質だと判断して逮捕に踏み切ったという。
三重県警・交通機動隊によると、問題の事件は15日の午前10時30分ごろ発生している。鈴鹿市庄野町付近の国道1号で、側道を一時停止しないまま進行してきた乗用車をパトロール中の隊員が発見。違反事実を告げて停止させた。
ところが男は違反事実を否認。免許証を見せて立ち去ろうしたが、その態度に挙動不審な点を感じたことから続いて職務質問を実施。現住所や職業を明らかにするように求めた。
だが、男はこれに激怒。「話したくない」などと難癖をつけた。当初は説得に当たっていた警察官ともやがて押し問答となり、供述拒否も約50分に渡ったことから、道交法違反の現行犯で逮捕した。
後の調べで男は鈴鹿市内の病院に勤務する医師であることが判明。過去の違反夜累積があり、免許停止を恐れて供述を拒否したこともわかった。逮捕されたことに一番驚いたのは男だったようで、以後は反省の態度を示したこと、職業から逃走の恐れもないとして同日夕方に釈放している。