33歳の面倒見、暴走族グループの交番襲撃を指示

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愛知県警は12日、瀬戸市内にある交番に投石を行って窓ガラスを破壊したとして、33歳の男と、同市内を拠点に活動する暴走族の少年メンバー6人を暴力行為法違反の容疑で逮捕した。警察では余罪についても追及している。

愛知県警・瀬戸署によると、この男は1月13日の未明、グループのメンバーに対して「暴走しろ」と命令してバイクによる集団暴走を行わせ、自らは警察に対して「暴走族がうるさくて困っている」と通報した。

男はパトカーが急行してくることを期待。メンバーに対して「パトカーが来たら挑発してやれ」などと命じていたが、意に反してパトカーが現れないことに腹を立て、瀬戸市内にある2カ所の交番を襲撃させ、投石を行って窓ガラスを破壊したり、盗んだ消火器を噴射するなど破壊行為を行った。

この後にメンバーは引き上げたが、男は警察が動かなかったことに満足せず、この数時間後に同署に乗り込み、当直の職員に対して「暴走族の取り締まりをきっちりとやれ」などと怒鳴ったという。

警察では器物損壊の容疑で交番襲撃について捜査していたが、このうちの1件で目撃情報があり、暴走族グループのメンバーを摘発。このうち1人か所持していた携帯電話の番号と、事件当日に行われた110番通報への発信番号が同一であることが判明。このメンバーを追及した結果、男の関与がわかった。

男はグループの面倒見(ケツ持ち)を自称しているが、容疑に関与したことは否認している。しかし、メンバーは「暴走や交番破壊は自分たちの意思ではなく、男の指示があった」と供述しており、警察では男を厳しく追及。余罪についても調べる方針だ。

《石田真一》

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