GM、いすゞ株の売却を発表

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米ゼネラルモーターズは本日、いすゞ自動車株式会社の保有全株式(7.9%)を売却すると発表した。GMといすゞの戦略的提携関係は今後も継続する。GM保有のいすゞ株式は、いすゞの戦略的事業パートナーであり、主要株主である三菱商事、伊藤忠商事、みずほコーポレート銀行に売却される。

GMは現在、いすゞの株式9009万株を保有している。売却株価(1株=397円)に基づき、GMは今回のいすゞ株式売却による約3億ドルの現金収益により、北米事業再建計画、将来的な成長事業への資金調達、貸借対照表の改善及びその他の主要事業に資金展開を行う予定である。

GMは1971年に当時のいすゞの発行済み株式の34%を取得、以来株式を保有していた。71年から98年までにGMは株式保有率を34%から49%に高めた。2002年にはいすゞの再建計画の一環として、GMは49%の株式を一旦白紙に戻し、いくつかの戦略的商業資産の購入を主目的として5億ドルの資金を投入し、新たに12%の株式を取得した。02年から2005年までの間に、GMの保有株式は、いすゞによる転換社債の株式への転換により、12%から7.9%に希薄化されていた。

GMのいすゞ株式売却は、その売却に伴う現金収益及び含み益を含め、GMの第2四半期の業績に記録される。2002年に一旦GMの帳簿はゼロ計上となっており、今回の売却によるGMの税引き前売却収益は約3億ドルとなる。

《高木啓》

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