台湾のオートバイメーカー、KYMCOは3月31日に開幕した東京モーターサイクルショーで、スクーターを中心に多くのオートバイを展示しているが、同社関係者によると、近い将来自動車も手がけていく計画だ。
同社は台湾ではナンバーワンのオートバイメーカーで、同国内で年間約50万台生産している。そのうち、台湾で約20万台、欧州で約30万台販売している。しかし、日本市場ではまだ1万台という状況で、「3万台に早く持って行きたい」(キムコ・ジャパン関係者)そうだ。そのための手段として、今年中に大型スクーター『Xciting500』を投入する。
ただ、台湾国内では他のアジア諸国同様、急速にモータリゼーションが進んでおり、KYMCOとしても、自動車の生産を開始してなんとかその波に乗りたいという思いが強い。しかも、同国内のライバル企業、SYMはすでに自動車生産を手がけており、負けられないというわけだ。