チューリッヒ・インシュアランス・カンパニー日本支店は、新経営体制を発表した。新体制では、組織体制、ガバナンスおよび社内管理態勢の強化を重視した。
2005年12月から最高財務責任者(CFO)と最高経営責任者(CEO)代行を兼務してきた小関誠氏が、4月1日付で正式に最高経営責任者(CEO)に就任する。
これまで個人保険統括本部長を務めてきたイアン・C・ハウイー氏は、2005年12月時点で暫定的に最高執行責任者(COO)だったが、4月1日付で、正式に最高執行責任者(COO)に就任する。
また同時に、マーカス・ポートマン氏が、小関氏の後任として、最高財務責任者(CFO)に就任する。
さらに、チーフ・クレームズ・オフィサーを新設する。この部署は、すべての損害調査業務および保険金支払い業務を全社レベルで適切に管理・運営を遂行する職務を担当する。損保の保険金不払い問題が発覚したため、これに対応する。
日本支店のリスク管理を強化するため、チーフ・リスク・オフィサーの役職も新設する。
小関氏は「新経営体制は、全社レベルの機能を鑑みたマトリックス型の体制をしいており、一貫性のある高い基準のコンプライアンスとガバナンスを日本支店の全部門を通して維持し、より強靭な管理と監督を可能とするもの」、
「また、チーフ・クレームズ・オフィサーの新設、およびチーフ・アンダーライティング・オフィサーの責務の強化は、チューリッヒグループが推進している、弊社業務の核となるこの2つの部門における業務の卓越性を目指したもの」としている。