気になるニュース・気になる内幕…今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップ、内幕を分析するマスメディアクルージング。
2006年3月22日付
●日産ディーゼル、ボルボ、筆頭株主に日産が13%売却発表(読売・1面)
●日産、乗用車に集中、「連合体」で事業強化(読売・11面)
●中国苦学生に3億円を支援、トヨタ、基金設立(朝日・8面)
●ライブドアオート提訴、大株主、提携、無効確認求める(産経・31面)
●世界的再編呼ぶか スズキへの出資ゴーン社長否定(東京・9面)
●日産ディ株、日産、4年以内に全株売却、乗用車に集中(日経・1面)
●中国市場などボルボが強化(日経・9面)
ひとくちコメント
日産自動車は、保有する日産ディーゼル工業の株式約19%のうち、約13%をスウェーデンの大手トラックメーカー、ボルボに売却すると発表した。「春分の日」の祝日にもかかわらず、東京・銀座の日産本社には、大勢の報道陣が詰めかけて、カルロス・ゴーン社長らに「売却の真相」を迫った。
きょうの各紙にも報じられているが「日産、乗用車事業に集中」(読売、朝日)、「ボルボ、アジアに照準 双方の思惑一致」(毎日)、「一石二鳥ゴーン戦略」(産経)というのが大方の読み方である。
また、「なぜこの時期に売却?」との質問に対し、ゴーン社長は「(日産ディーゼルは)経営不振から脱却し、株価は7年前に比べて10倍、今が適切なタイミング」と強調。財テクにも貢献したその立役者である日産ディーぜるの仲村巌社長については「(ゴーン改革を学んだ)優秀な生徒」と評価した。きょうの株価は午前10時現在、日産20円高、日産ディ30円高とご祝儀で暴騰している。