静岡県警は13日、運転手に対して過積載を行うように命じていたとして、名鉄運輸・浜松支店で支店長職にある44歳の男と、副支店長職にある59歳の男を道路交通法違反(使用者義務違反)容疑で逮捕した。
会社として過積載を命じていた可能性も高く、警察では余罪についても調べを進める方針だ。
静岡県警・高速隊によると、この2人は今年1月26日、同支店に運転手として勤務する36歳の男に対し、3トン積みトラックに約7トンの積載を行うように命じていた疑いがもたれている。
運転手は東名高速・袋井インターチェンジで同隊が行っていた過積載摘発を目的とした検問で摘発を受け、この際の取り調べで「会社から積めるだけ積んでこいと指示されていた」と会社の命令だったことを供述。警察も「大手運送会社であり、過積載が運転手個人の判断だったとは考えにくい」として、会社の関与について調べを進めていた。
警察ではこのような指示が日常的に行われていた可能性が高いとみて、2人を厳しく追及。過積載の実態について調べを進める方針だ。