当たり屋、覆面パトカーへの接触で自滅

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福岡県警は10日、交通事故によって負傷したと偽り、治療費目的の現金を騙し取る、いわゆる「当たり屋」を行っていたとして34歳の男を詐欺容疑で逮捕・送検した。逮捕のきっかけとなったのは覆面パトカーに対する当たり屋行為だった。

福岡県警・福岡南署によると、逮捕・送検された男は今年1月19日、福岡市南区内で県警・機動捜査隊の捜査車両(覆面パトカー)に腕が接触して負傷したと偽り、治療費名目の現金を騙し取ろうとした疑いがもたれている。男は停止寸前だった覆面パトカーへ故意に体を接触させ、運転していた警察官に対して「ケガをした。警察を呼ぶと面倒なことになるし、ケガもたいしたことないので多少の治療費をくれたならそれでいい」などと現金を要求した。

男は相手のクルマが覆面パトカーであることにはまったく気づいておらず、すぐに当たり屋だと認識した警官が身分を隠したまま、「それでは困るので警察を呼びましょう」などと告げると、男はごまかしながらその場から逃走。警官が周辺を捜索していたところ、約10分後に別のクルマに対して同様の行為を行っているところを発見。詐欺の現行犯で逮捕していた。

逮捕されたのは34歳の男で、1998年ごろから同様の犯行を繰り返し、1回あたり2−3万円の現金を騙し取っていた。警察では容疑の裏付けが取れた3件で逮捕し、10日までに送検している。

《石田真一》

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