5日午前、東京都港区内の都道で、蛇行運転をしているクルマを発見し、職務質問を実施しようとした警察官がこのクルマにひきずられて重傷を負う事故が起きた。クルマはそのまま逃走したが、翌日出頭してきた33歳の男が逮捕されている。
警視庁・麻布署によると、事件が起きたのは5日の午前9時20分ごろ。港区六本木7丁目付近の都道をパトロールしていた第1自動車警ら隊のパトカーが蛇行運転を繰り返すワゴン車を発見。飲酒運転の疑いもあるとして、運転していた男に対して職務質問を実施しようとした。
しかし、運転していた男は「急いでいる」と言い、そのままクルマを急発進させた。職務質問のためにクルマの横に立っていた31歳の巡査長は窓枠に手を掛けたまま体をひきずられ、腕の骨などを折る重傷を負った。
警察では傷害や公務執行妨害事件として捜査を開始したが、翌6日になって33歳の男が警察に出頭。容疑を認めたために逮捕している。調べに対して男は「仕事で急いでいた。怖くなって逃げてしまった」など話しているという。警察では男をさらに追及。飲酒の有無などについても調べを進める方針だ。