実況見分中の警官、はねられ死亡

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20日夜、茨城県神栖市内の国道124号で、衝突事故の実況検分を行っていた警察官がクルマにはねられて死亡する事故が起きた。事故を起こしたクルマは大型車を追い抜こうと車線変更したが、変更後の車線に警察官がいるとは気づかなかったとみられる。

茨城県警・鹿嶋署によると、事故が起きたのは20日の午後7時40分ごろ。神栖市矢田部付近の国道124号で、事故の実況検分に伴う規制線の撤収作業を行っていた同署・交通課に所属する50歳の巡査部長が、直前で車線変更してきた乗用車にはねられた。巡査部長は近くの病院に収容されたが、頭を強打したことが原因で事故から約4時間後に死亡している。

当時、現場付近では約1時間30分前に発生したクルマ対クルマによる衝突事故の片付けと実況検分が進められ、規制線の撤収作業を残すのみとなっていた。死亡した巡査部長はカラーコーンの撤去を行っていたが、事故はその最中に起きた。

警察ではクルマを運転していた50歳の男性から業務上過失致死容疑で事情を聞いているが、調べに対してこの男性は「前方を走る大型トラックを追い抜こうと左側に車線変更した」と供述している。

しかし、左側には事故車両が歩道に半ば乗り上げる状態で停止しており、男性の注目がこのクルマに集中した結果、その手前にいた巡査部長の姿を見落としたらしい。事故現場は直線区間だが、事故当時の天候は雨で、視界があまり良くなかったことも災いしたようだ。

《石田真一》

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