滋賀県警は20日、拾得した免許証を自分のものと偽って提示していたとして、草津市内に在住する19歳の少年を私文書偽造・同行使、道路交通法違反(無免許運転)などの容疑で逮捕した。
滋賀県警・草津署によると、この少年は2005年5月ごろに草津市内で21歳の男性が落とした財布を拾得。中に入っていたこの男性名義の運転免許証を“自分の無免許を隠蔽する目的”で持ち歩き、実際に行使した疑い。
少年は2005年11月11日に草津市野路付近の国道1号で軽自動車を運転中に前走車に追突する事故を起こしたが、無免許だったために駆けつけた同署員に男性名義の免許証を提示。署員は他人名義の免許証と気づかずに処理。被害者が負傷していたことがわかり、後日に人身事故扱いに切り換えるために少年に出頭を要請し、再度免許の提示を求めたときにも他人であることに気づかなかった。
その後、保険会社から「保険契約者である事故の当事者と、事故証明書の名前が異なっている」との連絡があり、警察が再度チェックしたところ、なりすましが発覚したという。
同署では「本人確認を怠るという基本的なミスが起きた」と不手際を認めている。なお、免許証の名義人と少年の顔はあまり似ていなかったようだ。