気になるニュース・気になる内幕…今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップ、内幕を分析するマスメディアクルージング。
2006年2月24日付
●松下電器社長に大坪氏、中村社長会長に、温風器事故で専務ら降格(読売・2面)
●新型軽「ゼスト」ホンダ(読売・10面)
●日経社員インサイダー疑惑、公告掲載前に取引(読売・39面)
●ソニー、来春新卒採用を倍増(朝日・2面)
●日産、トヨタリコール(東京・30面)
●国内軽35%目標、ダイハツ、販売強化(日経・12面)
ひとくちコメント
胸につかえたモヤモヤを吹き飛ばしてくれるようなフィギュアスケート女子、荒川静香選手の金メダルだった。4位の村主章枝選手も大健闘した。
早朝の氷上決戦のため、きょうの朝刊には間に合わなかったが、スポーツ面は本番直前の表情を伝える荒川選手らのスナップを掲載している紙面も多い。苦肉の策か、産経は「何色の笑顔?」というタイトルでSP(ショートプログラム)上位4人のアップ写真を1面中央に取り上げるほど。
予想がつきにくいのは、社長交代の発表のタイミングも同じである。逆風の中、松下電器の中村邦夫社長が、大坪文雄専務に経営のかじ取りを任せるというトップ交代を発表した。きょうの各紙が報じている。
会見では、社長交代と合わせて石油温風機事故に関する社内処分も発表した。中村氏は「決して風化させることなく、最後の1台まで捜し出す決意」と宣言したという。崩れかけた名門ブランドをどう立て直すのか。大坪新社長が今朝の荒川選手のよう心境になるまでにはかなりの時間がかかりそうだ。