検問突破のクルマに威嚇発砲

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13日午後、山梨県市川三郷町内の県道で、検問中の警察官がクルマにはねられて軽傷を追う事件が起きた。このクルマは約10分後に別の検問から逃れようとしたため、警官から拳銃の発砲を受けている。運転していた男ら2人は後に逮捕されている。

山梨県警・南甲府署、市川署、南部署によると、事件が起きたのは13日の午後2時25分ごろ。これに先立つ同日の午後1時50分ごろ、甲府市蓬沢町付近にある家電量販店から「男女2人組に商品が万引きされた」との通報が入った。2人はクルマで逃走していることから、管轄の南甲府署は周辺の警察署に対して幹線道での検問実施を要請した。

これを受けた市川署が市川三郷町の県道で検問を実施していたところ、午後2時10分ごろに1台の乗用車が抑止命令を無視して強行突破。56歳の同署員がクルマと接触して軽傷を負った。午後2時25分には南部町中野付近の国道52号で南部署が実施していた検問手前でUターンを行おうとしたため、同署の56歳警部がタイヤに向けて拳銃3発を発砲したが、クルマはそのまま止まらずに逃げた。

午後2時35分ごろにクルマは身延町内に達したが、道路を塞ぐようにして停車していた警察の車両に衝突。身動きが取れなくなったが、乗っていた男女2人は走って逃走した。しかし、後を追ってきた警官に身柄を取り押さえられ、公務執行妨害の現行犯で逮捕された。その後の調べで静岡県浜松市内に在住する40歳の男と、39歳の女であることが判明している。

警察では今回の発砲について「検問突破によって警官が負傷しており、発砲は現時点で正当と判断する」とコメントしている。

《石田真一》

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