ニューヨークとロンドンに本拠を置く国債格付機関であるフィッチ・レーティングスは13日、フィッチ・レーティングス・ジャパンの最高経営責任者に橋本圭一郎・元三菱自動車工業最高財務責任者(CFO)を2月20日付で就任させる人事を発表した。
橋本氏は1951年生まれの54歳。一橋大学商学部卒業後、旧三菱銀行(現三菱東京UFJ銀行)に入行。一貫して国際業務と資本市場業務を担当し、2003年当時ダイムラークライスラー傘下にあった三菱自動車の副社長兼CFOに就任した。しかし、ダイムラークライスラーとの関係が希薄になった翌04年6月、CFOを退任した。その後はセガサミーホールディングスの専務に就任した。
フィッチのアジア太平洋総支配人のアンドレア・ミューラー氏は今回の人事について、「橋本氏は日本の一流企業や国際銀行および資産運用会社において要職を歴任し、幅広い経験を有している。フィッチの日本での知名度を高め、一層の業務拡大につながることを確信している」とコメントした。