北米のミニバン市場では苦戦している日産自動車の『クエスト』がインテリアを中心にマイナーチェンジを受け、シカゴモーターショーに登場した。インテリアの質感などに大胆に手を入れた起死回生の新型は、4月にはディーラーに並べられる。
北米のミニバンセグメントしては、クライスラー、ホンダ、トヨタの3強はおろか、後発のキア『セドナ』などの後塵をも拝する苦戦を強いられているクエスト。室内装備を中心にライバル達はラグジュアリー化が進んでいる。
北米のユーザーには不評だったセンターメーターは、コンベンショナルなメータークラスターに変更。ダッシュボード、インパネやシートといった主要パーツからスイッチに至るまでの素材が大幅に改められたこともあり、インテリアの質感は大きく向上している。
3列シートのレイアウトはそのままだが、旧型では脱着式だったサードシートのヘッドレストがワンタッチフォールドになり、ワンハンドで簡単に床下に収納できるように改良。
エンジンは240hpの3.5リットルV6をキャリーオーバーしているが、ハンドリングのフィールはよりリニアなセッティングになっている。足まわりでは、ミニバンとしては、ホンダ『オデッセイ』(北米仕様)が取り入れたミシュランのランフラットタイヤ「PAXシステム」を設定したことが注目すべき変更ポイントだ。