スーパーアグリF1、参戦決定…ここまでを総括

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  供託金58億円、マシン、既存チームの同意

F1社会が特殊である一例として、58億円とも言われる参戦供託金を準備しなければならないルールがある。この参戦供託金は新しいF1チームが1シーズンを通じての活動が充分に可能な事を示す保証金のようなもの。いったん預かられた58億円は19戦毎に分割してチーム側に利息付きで返還される仕組みだが、どう考えてもビッグスポンサー無しに準備できる額ではない。

ハード面とソフト面の不安はいったいどのように解決されるのか? 2005年12月1日、FIAが発表した2006年シーズンのF1エントリーリストはまさにそんな不安が一気に噴出した内容だった。スーパーアグリF1の名前などどこにも書いてない1枚のエントリーリスト。亜久里代表は「残念ながらリストに載っていなかった。理由は参加登録に関する手続きに不備があったため。FIAとの協議の元、これを改め、参加登録申請をし直すことにした」との緊急声明を発表する。

果たして参戦供託金は用意できたのか? 一説には、当初FIAは例の参戦供託金をスーパーアグリF1に関しては不要としていたという。しかし、土壇場になって、「やっぱりルール通りに供託金は必要」となったらしい。それが事実ならなぜこの期に及んで……という疑問が残る。

はたまたシャシー製造が間に合わないのか? これも当初は1年落ちとなる「B・A・R・005」のシャシー製造に関する知的所有権を買い取り、スーパーアグリF1があくまでも製造(つまり設計ではない)する線で交渉はほぼまとまっていたという情報もあるが、突然、過去2年間の知的所有権の売買は認められないという結論が出されてしまったというのだ。

さらにスーパーアグリF1は再エントリーをFIAに認めてもらうために新たな難問まで生んでしまう。既存参加全10チームの承認がなければ、2006年シーズンへのエントリーは認められないのだ。新チームが参入するということは、既存チームの分け前(膨大な額のテレビ放映権料)が減る可能性を意味する。メーカー系のビッグチームならともかく、例えばミッドランド(旧ジョーダン/MF1)などが異を唱えることは容易に想像がついた。スーパーアグリF1はその参戦承認以前にさらなる問題を抱えてしまった。

《編集部》

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