【ジャガー新型XK テクノロジーリポート】パドルシフトで駆る4.2リッターV8ユニット

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そんな新型『XK』に搭載される心臓は、まずは4.2リッターという排気量のV型8気筒ユニットと発表された。

「最新の『XJサルーン』に搭載されているものがベース」というこの心臓は、300bhpと420Nmの最高出力と最大トルクをそれぞれ6000rpmと4100rpmで発生。ジャガー車初のシフトパドルでマニュアル操作も可能なZF製6速ATを介し、後輪が地面を蹴ることによって生まれる加速の能力は0→100km/hがクーペで6.2秒、コンバーチブルで6.3秒、0→400mがそれぞれ14.4秒と14.5秒と発表されている。

最高速はともに、スピードリミッターが作動する250km/hが上限。ここまでの速度が出るとなるとデザイン開発上では所定の空力性能要件を満たすことも必要となり、「リアのダウンフォースを増す必要性からリアスポイラーも装着せざるを得なかった」とカラム氏。同様に、右側のリアフェンダー上に飛び出したラジオアンテナのベースもとくにアメリカの田舎での受信性能を考えると、「あの位置に立てるしかなかった」とのことだ。

ところで、前述のようにコンバーチブルがクーペに肉薄する運動性能のデータを示すのは、「必要なボディ剛性が主に縦長サイドシルのメインシェル部分で得られる構造のため、オープン化を図ってもとくに剛性補強を必要としない」ということから重量増がわずかに40kgに抑えられた影響が大きい。それでも走りのテイストにはルーフの有無は微妙な影響を与えるはずだから、コンバーチブルの仕上がり具合は大いに気になるところ。

4輪ダブルウイッシュボーンというサスペンションは、形式としては現行型と同様。各種のセンサーから得た情報を用いてダンピング能力を電子制御する“CATS”は、前後別のコントロールから4輪独立制御へと進化し、乗り心地とハンドリングをより高度にバランスさせた極めてスポーティな走りを実現させるという。タイヤは18インチが標準で19/20インチがオプション設定。19インチにはランフラット仕様も設定される。

いずれにしても、こうして最新テクノロジー満載のオールニューXKが走り出すまでにはいよいよ秒読みという段階。欧州車の中にあってはその開発に積極的なAVシステムの進化ぶりなどにも期待のかかる、2006年の一大注目車がこれだ。

《河村康彦》

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