フォルクスワーゲン(VW)の筆頭株主であるポルシェと関係の深いフェルディナント・ピエヒ監査役会長が、2007年の任期いっぱいで、退任することが20日決まった。
しかし、その一方で、ポルシェのヴェンデリン・ヴィーデキングCEOを含む2名が、VWの役員に就任することが内定した。
ポルシェは昨年、VWの筆頭株主になって以来、ピエヒ監査役会長のポストに加えて、2名の役員派遣受け入れをVWに求めてきた。これに対して2位以下の株主であるニーダー・ザクセン州政府や、他の機関投資家が反発したきた。
今回の役員人事は、ポルシェが妥協したようにも見えるが、かわりに2つの役員ポストを得ており、今後も株主間の緊張は続くものと見られている。