新型トヨタ『エスティマ』は、先代に比べ、40mmも全高が下がっている。「より先進的に、よりスタイリッシュに見せるために、デザイン側から全高を下げることを提案しました」とトヨタ自動車デザイン本部第2トヨタデザイン部の白澤敏彦さん。
新型エスティマのプロポーションとパッケージについて白澤さんは、「開発中は先代に比べ50mm低い案もありました。ところが小さく見え車格も出ない。そこでバランスを見ながら調整し、40mm下げることになりました。それに合わせて20mmの低床化やヒップポイント高も見直していますので、ゆとりのヘッドクリアランスを実現しています」と解説する。
「また先代に比べ+50mmのロングホイールベース化や−40mmのリアオーバーハング、+10mmの全幅などにより、タイヤを四隅に踏ん張らせ、よりスポーティなプロポーションを実現しています」
新型エスティマは写真より、実車の方がより低く見える。いわゆるLクラスの箱型ミニバンに迫るインテリアスペースを持ちながら、ノーズつきミニバン並みの全高に見えるのだ。そのスタイリッシュでスポーティな先進のフォルムは、ロングホイールベースや低床化によって、優れたパッケージをも実現しているのだ。