7日未明、沖縄県北谷町内のアメリカ海兵隊・キャンプ瑞慶覧で、電話での配車指示を受けて向かったタクシーを運転していた61歳の男性が若い黒人に襲撃され、売上金などを奪われる事件が起きた。警察では強盗事件として捜査を開始している。
沖縄県警・宜野湾署によると、事件が起きたのは7日の午前0時50分ごろ。北谷町内にあるアメリカ海兵隊・キャンプ瑞慶覧へ、61歳の男性タクシー運転手が配車依頼を受けて向かったところ、指定された場所付近の植え込みから現れた若い黒人とみられる男が突然ドアを開け、「ギブ、マネー」と言いながら刃渡り15cm程度のナイフを突きつけ、売上金などの現金約5000円を奪ってキャンプ内に逃走した。
警察では強盗事件として捜査を開始。配車の電話が基地内から掛けられていることや、男が兵舎の並ぶキャンプ内に向かって逃走していることから、軍人や軍属の可能性が高いとみて、アメリカ軍の捜査当局にも捜査を依頼している。
配車を求める電話は2回に渡って掛けられており、運転手は1回目の電話で指定された場所に客がいないことから、会社に対して無線でその旨を伝えている。しかし、この直後に2回目の電話が掛かり、そこで襲撃されていることから、警察では男が周囲の動向を確認し、目撃されない状況をつくりだした可能性も考えられるという。