初日の出暴走に振り回される…神奈川県警

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初日の出暴走に振り回される…神奈川県警
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大黒ふ頭パーキングエリアの封鎖が、年末から年始にかけて行われた。毎年恒例となっている。この封鎖で神奈川県警は何を守ったのだろうか。

封鎖が実施されたのは、昨年12月31日21時から翌1日5時まで、1日、2日はそれぞれ23時から翌5時までの3日間だ。この間はパーキングエリア入り口に、侵入防止柵がはりめぐらされ警察車両以外は無人の空間となった。

しかし、1日未明3時過ぎ、パーキングエリアを追われた暴走車は大黒ふ頭を降り、鶴見警察署連絡所の目の前で約1時間にわたるルーレット走行を繰り返した。暴走する車両は常時5台ほどだが、周辺の乗用車も含めると10数台はいた。赤色灯の回る連絡所は無人で、制止する警察官はだれもいない。

その後、テレビ局の取材クルーの車両を追うようにやってきたパトカー数台が、見物する駐車車両を排除することで、暴走行為は収束したが、神奈川県警の年末年始警戒がパーキングエリアを封鎖するだけという惰性に陥っていたことは否定できない。

深夜の警戒には莫大な予算が必要だ。しかも有料道路の施設封鎖となれば利用者にとっても実害を伴う。封鎖と追放だけで暴走対策が解決するのか。取締り当局だけでなく道路管理者や自治体、メーカーを含めて対策を考える時期にある。

《中島みなみ》

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