いすゞグループ再編、鋳造技術を自動車鋳物に集約

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いすゞ自動車と自動車鋳物は、いすゞグループ鋳造関連企業の再編で合意したと発表した。

自動車鋳物といすゞの100%子会社のいすゞキャステックは、両社の取締役会議の決議に基づいて006年3月31日で、株式交換契約を締結した。これにより、いすゞキャステックは自動車鋳物の完全子会社となり、自動車鋳物はいすゞの連結子会社となる予定。

株式交換は、2006年2月下旬に開催予定の自動車鋳物、いすゞキャステックのそれぞれの臨時株主総会で承認可決される予定だ。

いすゞ自動車は、「商用車およびディーゼルエンジンにおけるグローバルリーディングカンパニー」を目指す中で、鋳造技術は欠くことのできないコア技術で、いすゞグループ内の鋳造技術の集約による基盤強化が必要不可欠と判断した。

一方、自動車鋳物は、いすゞを主要な取引先として業容を拡大してきたが、今後、技術分野の拡大、強化が必須であり、シリンダーブロックの製造技術を持ついすゞキャステックとの協業のメリットがあると判断した。

株式交換は、いすゞキャスティックの株式1株に付いて自動車鋳物の株式154株を割り当てる。いすゞキャスティックはいすゞが100%出資する完全子会社で、自動車鋳物はいすゞが31.45%出資する持分法適用の連結対象会社。今回の株式交換で、いすゞの自動車鋳物への出資比率は54.91%と過半数を握り、いすゞの連結対象子会社となる。

今回の株式交換後、自動車鋳物といすゞキャステックは、両社の保有技術を集約し、開発・生産を一体化することによって、開発スピードのアップ、生産技術力の強化を図る。両社は1年後を目途に経営統合をする予定だ。

《レスポンス編集部》

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