フルサイズSUVの『エクスカージョン』の生産打ち切りを行ったばかりのフォードが、新たに大型SUVの開発、販売を予定しているという。『デトロイトニュース』紙によると、その名前は暫定的に『エベレスト』とされ、デトロイトオートショー(デトロイトモーターショー)には出品されないが来年中に発表があると見られている。
2000年に発売が開始されたエクスカージョンは結果的に失敗に終わったが、フォードでは「超大型SUVには需要がある」と、エベレストで巻き返しを図る意気込み。
このところ、SUVユーザーの中には従来のトラックベースのSUVと、乗用車ベースのクロスオーバーSUVに好みがはっきりと分かれる傾向があるという。フルサイズSUVは、たとえニッチマーケットとなろうとも、トラックベースSUVファンからの根強い需要が見込まれている。
ただしこのところハイブリッドに力を入れ、「グリーン」なイメージを打ち出しているフォードだけに、新型フルサイズSUVは現行『エクスペディション』のハイエンドバージョンとして登場する、という予想もある。
新型の予想スペックは全長5.8メートル、つまりエクスペディションよりも38センチも長く、3列シートとかなりのカーゴスペースを持つものになりそうだ。発表のタイミングとしては、リンカーン『ナビゲーター』のロングバージョンと同時という説が有力。
時代に逆行するかのようなフォードの新型フルサイズSUV開発、勝算はいかに?