今年6月、千葉県佐原市内の東関東自動車道で中央分離帯に衝突した乗用車から女性の他殺体が発見されるとともに、このクルマに乗っていた親子が死亡した事件について、千葉県警は9日、このクルマを運転していた32歳の男を被疑者死亡のまま殺人容疑で書類送検した。
千葉県警・佐原署によると、問題の事故は6月26日の午前2時5分ごろ発生している。佐原市下小野付近の東関東自動車道上り線で、走行中の乗用車が側壁と中央分離帯へ衝突する事故が起きた。この際、助手席側から3歳の男児が車外に放出。これを助けにいった32歳の男(事故車の運転者)も後続車にはねられ、2人とも死亡した。
その後の調べで、事故を起こしたクルマの後部座席から毛布に包まれた女性の他殺体を発見。この女性は死亡した男の妻である28歳の女性だということがその後の調べで判明している。
男は事故の2日前(6月24日)に女性の首を絞めて殺害したとみられており、警察では男を被疑者死亡のまま、殺人容疑で書類送検することを決めた。夫婦間で金銭上のトラブルがあり、これが殺害の動機になったとみられている。事故が心中を目的としたものだったかどうかについてはわかっていない。