マイナーチェンジを行ったスバル『R2』は内外装の変更の他に、足回りにも手が加えられている。スバル技術本部の鈴木康史さんは「R2の足回りは大きな変更ではないのですが、フロントのストローク量を増したり、リヤのバンプ時のトーの変化を変更しました」とコメント。
実際にR2の「R」グレードに乗ってみると、マイナーチェンジ前に比べてスタビリティが向上している。減速時からコーナリング、そして立ち上がりにかけての、クルマの前後の荷重移動やロールといった動きに、しなやかさが増しているのだ。
今回はテストコースでの試乗ということもあり、フロントタイヤに負荷をかけて、高い速度でのコーナリングも試してみたが、それでもアンダーステアが出ることもなく、軽自動車とは思えぬほどフロントが粘ってくれる。
コーナリング中に路面の凹凸に乗り上げても、すぐに接地感が回復してくれるので、安定感も高まっている。これなら市街地での乗り心地も、いい方向に改良されているだろう。
エンジンに関しては出力などに変更はないが、Rと「i」は平成17年排出ガス基準75%低減レベルを達成している。
軽自動車であっても、マイナーチェンジでキッチリと足回りを改良し、スタビリティを向上してくるあたりに、スバルらしいマジメな取り組みが感じられる。