22日未明、東京都八王子市内の市道で、不正改造の疑いがあるとしてパトカーに追跡されていた乗用車が対向車線側に逸脱し、順走していた普通トラックと正面衝突する事故が起きた。この事故によって、乗用車を運転していた19歳の少年が死亡している。
警視庁・自動車警ら隊(自ら隊)、八王子署によると、事故が起きたのは22日の午前1時30分ごろ。八王子市石川町付近の市道をパトロールしていた自ら隊のパトカーが、車高を低くするなどの不正改造を行ったとみられる乗用車を発見。最低地上高などの確認をするために路肩に停止するように呼びかけたが、クルマはこれを無視して逃走を開始した。
クルマは100km/h超の速度で逃走。パトカーはあっという間に200m以上の差を開けられたために追跡を断念した。だが、クルマは約1.3km走ったところでハンドル操作を誤り、対向車線側に逸脱、33歳の男性が運転する普通トラックと正面衝突した。
双方のクルマは大破し、乗用車を運転していた19歳の少年が収容先の病院で事故から約1時間半後に全身打撲で死亡。トラックを運転していた男性も右足の骨を折る重傷を負っている。
警察では「パトカーは危険を感じてただちに追跡を中止しており、無理な追跡が原因ではない。事故の主原因は著しい速度超過とみられる」とコメントしている。