4日午前、東京都中央区内の区道から逸脱した乗用車が運河に転落する事故が起きた。運転していた66歳の男性は約1時間後に救出されたが、すでに死亡していたことが確認されており、警察では事故と自殺の両面から捜査を行っている。
警視庁・月島署によると、事故が起きたのは4日の午前11時55分ごろ。警察に対して「中央晴海5丁目付近の区道から乗用車が逸脱し、縁石を乗り越えて運河に転落した」との通報が寄せられた。
同署員や東京消防庁のレスキュー隊が周辺を捜索したところ、運河の底に沈んでいる乗用車を発見。運転席のシートに座ったままの男性を救出して病院に収容したが、すでに死亡していた。所持品などから、東京都足立区内に在住する66歳の男性であることが確認されている。
現場は運河沿いにある区道。高さ15cmの縁石があるのみで、転落防止用のフェンスなどは設置されていない。死亡した男性はシートベルトで拘束されたままの状態で、脱出しようとした形跡がみられないことから、警察では事故と自殺の両面から調べを進めている。