マツダは、子会社のマツダ中販が、オークネットの車両検査専門子会社のオートモビル・インスペクション・システムの発行済み株式の3%を取得することで合意したと発表した。マツダ中販はオークネットからオートモビル社の株式を譲り受ける予定で、12月2日に実施する。
また、マツダはオートモビル社の株式取得により、オートモビル社が他のメーカー系と進める中古車統一検査基準を採用する。
マツダ中販は現在、マツダグループの中古車流通機能として、現車オークションとTVオークションを主催しており、今回の検査基準の採用で、全車両が統一検査基準で流通することになる。また、検査員の育成でもオートモビル社との連携を強め、有資格の検査員を増員、育成し、2006年4月からは統一された検査体制で実運用の開始を予定している。
マツダ中販とオークネットはすでに中古車テレビオークションで提携しており、オークネットTVオークションシステムを利用した、マツダ主催の「マツダエアチャンネル」を2003年1月から定期開催している。
オートモビル社は、中古車流通での車両検査・評価の信頼性向上を目的に、1996年9月にオークネットから独立した車両検査専門会社で、全国に配置した180人の認定検査員が中古車と二輪車の車両検査を行っている。現在、オークネットのTVオークション出品車両に加えて、すでに出資しているトヨタユーゼック、ホンダ中古車販売、日産ユーズドカーセンターと中古車の評価基準や修復歴基準の統一化を進めている。