トヨタ自動車系の大手部品メーカーのデンソーが、名古屋国税局の税務調査で、25億円の申告漏れを指摘されていたことが明らかになった。デンソーは重加算税を含めた追徴課税約9億円を支払った模様だ。
申告漏れが指摘されたのは、子会社の資金援助のためにデンソー本体の利益を圧縮して低く申告したため。
関係者によると、デンソーは子会社の経営を支援するため、子会社への業務委託手数料を通常よりも高く支払ったり、子会社へ派遣した社員の労働時間を少なく見せて子会社の経費を圧縮するなどしていた。国税当局はこうした行為は、子会社への資金支援によるデンソーの利益を圧縮し、意図的な所得隠しに当たると認定した。