フォード、ボーイング、ノースウエスタン大学がナノテクノロジー共同開発

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フォード・モーター・カンパニーは、ボーイング社、ノースウエスタン大学と、今後の微細加工技術(ナノテクノロジー)について共同開発することで合意したと発表した。 

フォード、ボーイング社、ノースウエスタン大学の3社は、ナノテクノロジーの商業的利用研究を目的とした新たな提携の最終交渉に入っている。今月下旬には最終合意に達する予定で、ガソリンの代わりにクリーンな水素で作動する未来型の自動車の共同開発を目指す。

フォードのリサーチおよびアドバンス・エンジニアリング担当副社長のゲルハルド・シュミット博士は「フォードのナノテクノロジー分野の研究には長年取組んでいるが、我々は今回の提携を通じて今後もより知識を深めていくことができる。洗練されたデザイン性、安全性、新しい燃料を使った最先端技術を通して、顧客に新しいサービスを提供していく」としている。

ナノは、1ミリメートルの100万分の1の単位であるナノメートルのことで、ナノテクノロジーには原材料としての原子の操作も含まれる。科学者たちは、ナノテクノロジーが医学、電子工学、製造の分野で劇的に進歩させることに期待している。

とくに、自動車分野におけるナノテクノロジーでは、フォードは従来の物質よりも大きなエネルギーを生成する「ナノスケール材料」を使用することで、ハイブリッド車のバッテリーの出力を向上できると見ている。また、燃料電池車の水素を貯蔵するタンクの容量を増やすためにナノテクノロジーが有用で、将来的に燃費の向上に役立つと見ている。 

研究では、最初にナノテクノロジーに焦点を絞って、その後に特殊金属、蓄熱物質、塗装、センサーなど、研究対象を広げていく見込み。 

フォードとボーイング社は、10年にわたる共同技術開発を経て、今回新たに提携を結んだ。

《レスポンス編集部》

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