レクサスの超流通がクルマを変える!? 音楽から地図配信へ

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レクサスの超流通がクルマを変える!? 音楽から地図配信へ
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■将来は「運転プログラム」も視野に

G-BOOKが超流通システムを採用する際に、配信するコンテンツのキラーと目したのが「音楽」と「地図」だ。

「WiLLサイファ向けG-BOOKでは、音楽だけでなく、地図もSDメモリーカードに登録していました。さらに(情報キオスク端末の)E-TOWERを通じて地図の配信販売も行っていた。つまり、当初からデジタル著作権管理の目的は“音楽”と“地図”の両方にあり、どちらでも利用できる保護技術として『超流通』を採用したのです」(藤原氏)

しかし、2002年当時では家庭用の光ファイバー網は普及途上であり、コンテンツ本体の配信経路は事実上、E-TOWERに頼らざるを得なかった。ユーザー側のリテラシー成熟にも時間がかかる。様々な要因から2003年以降は配信サービスから地図が引っ込み、G-BOOK ALPHAでも今のところ超流通を使った配信は音楽分野でのみ使われている。

「将来的な事をいえば、(クルマ向けの)デジタル著作物の配信で重要なのは地図。そして、地図以外にもありますね。例えば、クルマにおける制御ソフトウェアの重要性は高まっていますが、将来的にこれを『バージョンアップする』という時代が来るかもしれない。その時に著作権が保護され、改ざんの危険性がない配信技術を確立しておくというのは(自動車メーカーにとって)必要だと考えています」(藤原氏)

藤原氏によると、著作権保護の仕組みは技術だけでなく「運用」が極めて重要であり、一歩、間違うとセキュリティ強度が弱くなる事もあるという。「そういった運用の積み重ねがノウハウの部分になる」(藤原氏)という。

■ライセンスコストがいくらかかるか
■配信経路は自由
■将来は「運転プログラム」も視野に
■リア席向けの映画配信も数百円

開講迫る!
G-Link/G-BOOK ALPHAの戦略
−レクサスに標準搭載されたテレマティクスの全貌−

《神尾寿》

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