スバル『B5-TPH』は、パーソナルクーペとステーションワゴンのクロスオーバーという新領域をめざしたコンセプトモデルだ。車名の「B5」は小型車『インプレッサ』クラスであることを表す。「TPH」は8月に同社が技術発表したばかりの「ターボ・パラレルハイブリッド」の略。第39回東京モーターショーにおけるワールドプレミア(世界初出)モデルだ。
デザインはゼロから新規に起こされたもの。パーソナル2ドアの乗用車的フォルムながら、最低地上高は200mmと大きく取った、いわゆる「アウトバックスタイル」が特徴だ。ボディサイズは全長4465×全幅1820×全高1500mmで、全長はコンパクトセダン並み。
「扱いやすいボディサイズを持ち、オンロードはもちろん、ちょっとした悪路でも気持ちよく走ることができるパーソナルカーの提案が狙いです。スタイリッシュさばかりでなく、大径タイヤやホイールアーチで力強さもあわせ持つデザインを志向しました」(デザイン担当・佐藤健氏)
パワーユニットは高効率とハイパワーを両立させる水平対向2リットルターボ・ミラーサイクルと電気のモーターを組み合わせたパラレルハイブリッドで、現行『レガシィ』と同じ260psの最高出力を発生しながら、燃費を約3割向上させている。
「走行性能が高くて燃費もいいパーソナル2ドアのようなクルマがもっと出てきてもいいと思っています。大人がもっと楽しい思いをしてもいいんじゃないかという思いを、このB5-TPHに込めました」(佐藤氏)
走りの楽しさ、安全性、環境性能という、現代のクルマに求められる3大ファクターを満たしつつ、アウトバックスタイルでスバルらしさを表現したB5-TPHは、スバルブースにおける最大の目玉。会場ではそのデザインやパワーユニットの仕上がりぶりをぜひチェックすべし。